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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2020年2月25日(火)

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知事記者会見

2020年2月25日(火)


知事発表:芳賀徹県立美術館名誉館長の御逝去に対する知事コメント、新型コロナウイルスにかかる対応(県主催行事等)、静岡県地震防災センターのリニューアル
記者質問:新型コロナウイルスにかかる対応(県主催行事等)
記者質問:新型コロナウイルスにかかる対応(県主催行事等)
記者質問:新型コロナウイルスにかかる対応(県主催行事等)
幹事社質問:リニア中央新幹線、新型コロナウイルス
幹事社質問:新型コロナウイルス、リニア中央新幹線
記者質問:雨畑川の問題
記者質問:新型コロナウイルス

知事発表:芳賀徹県立美術館名誉館長の御逝去に対する知事コメント、新型コロナウイルスにかかる対応(県主催行事等)、静岡県地震防災センターのリニューアル

(知事)

 おはようございます。本日のお花は、バラ、ピンク色のバラですね。赤がヒペリカム、黄色がフリージア、それから紫がストック、枝は木苺であります。葉っぱはドラセナ、まだら模様は、これですね、これはゴットセフィアナであります。

芳賀徹県立美術館名誉館長の御逝去に対する知事コメント

 さて、発表項目は2件でございますけれども、一言コメントさせていただきます。先週20日に、県立美術館名誉館長の芳賀徹先生が逝去されました。芳賀先生におかれましては、東京大学教授、国際日本文化研究センター教授、京都造形芸術大学学長等をご歴任なさいました後、平成22年の4月から平成29年3月まで、足かけ8年、静岡県立美術館館長として、富士山の世界文化遺産登録を記念して開催した、「富士山 信仰と芸術 世界遺産登録記念展」、あるいは先生の学術研究の集大成ともいえる「徳川の平和」展など、深い学識に裏打ちされた数々の展覧会をご企画なさいまして、ご退任された後も、名誉館長として大所高所から美術館の運営を支えていただきました。またこの他、富士山世界遺産センター基本構想策定委員会の委員長、日本平山頂シンボル施設基本構想策定委員会委員長等々、本県の文化芸術振興のために多くの場面で、多大なご貢献をいただきました。また徳川みらい学会の会長もお引き受けになりまして、徳川時代の知恵あるいは歴史的意義を、さまざまな機会で発信なさってこられました。こうした長年のご活動により、平成30年には日本芸術院賞、あるいは恩賜賞を受賞なさいました。「文明としての徳川日本」という、パックストクガワーナ論の集大成あるいは、先頃は「桃源の水脈」という、いわゆる桃源郷、桃源の記という詩がありますけれども、それが東アジアにどのように伝わって、日本においてそれが開花したかということをたどった素晴らしい著作もございますけれども、そのお祝いも個人的にした、そんな思い出でございますが、今後もますますのご活躍を期待していたところ、突然のご逝去の報でございました。本県にとりましても、私にとりましても、かけがえのない先生を失うことになり、誠に残念であります。芳賀先生のこれまでのご活躍に深く感謝いたしますとともに、ご冥福を心からお祈り申し上げるものであります。

新型コロナウイルスにかかる対応(県主催行事等)

 さて、発表項目の第1は、新型コロナウイルスに係る対応でございます。本県では、去る1月22日から昨日までに、医療機関からの要請により、新型コロナウイルス検査を75件実施いたしました。新型コロナウイルスに感染した患者は、目下のところ発生していません。しかし、愛知、神奈川の両隣県をはじめ、国内各地では感染者が拡大している状況です。そこで、大規模イベント等の開催延期や中止の動きも広がりを見せていますけれども、本県でも「ふじのくに食と花の都の祭典」等、イベントを新型コロナウイルス感染予防の観点から中止または延期すると発表いたしました。こうした中、厚生労働省が先週20日木曜日に、イベントの開催等に関するメッセージを公表なさいました。そこで、県対策本部では、国の発表内容等も踏まえながら、県が主催するイベント等に関する当面の対応方針を決定し、各部局に周知いたしたところであります。このことは同日、報道各社の皆さまにもお知らせいたしました。対象は、県が主催または他団体と共催するイベント等であります。市町や民間事業者等が行うイベント等につきましては、それぞれの主催者において適切にご判断をいただきたいと存じます。

 あらためまして、県民の皆さまにおかれましては、まだワクチンが発見されておりません、薬がありませんので、新型コロナウイルス感染症の予防をする以外にありません。その対策としましては、手洗い、また咳エチケット等を徹底してくださるようお願いいたします。また、できるだけ人混みを避けてください。特に風邪の症状、37.5度以上の発熱が続くなど感染の心配のある方には、最寄りの保健所に電話でご相談いただきたいと存じます。私ども特に強調した点は、高齢者等、感染した場合に重症化する可能性がある方、これらの方々と接する機会が多い方、すなわち医療福祉の関係者を想定しておりますけれども、そうした方たちが多数参加するイベント等について、慎重な検討をお願いしている点が、国の指針と本県の指針との違いなどでございます。

静岡県地震防災センターのリニューアル

 さて、二つ目の発表項目でありますけれども、地震防災センターのリニューアルであります。平成元年4月に開館した地震防災センター、これが施設改修とともに、展示内容を刷新いたしまして、リニューアルオープンいたします。3月26日に記念式典と関係者への内覧会を開催いたしまして、翌27日から一般公開を開始いたします。今回のリニューアルは、「知る、備える、行動する」をコンセプトに、地震、風水害などの自然災害のリスクを正しく知り、家庭や地域で備えることの重要性を再認識していただきまして、行動に移していただくようにすることを目指しております。このため、地震・津波の大画面シアター、起震装置での地震体験、避難生活の模擬体験ができるコーナー等々を設けております。そしてまた、風水害や火山災害に関するプロジェクションマッピング展示も新たに導入いたします。また、出張展示用の資機材も導入いたしまして、県民の皆さまが見て、また体験できる機会をさまざまな場所で設けて啓発を図ってまいりたいと考えております。地震防災センターは、平成6年と平成29年に、当時の天皇皇后両陛下がご視察いただきました。防災先進県を象徴する施設であります。今回のリニューアルを契機といたしまして、一層の利活用を図り、県民の防災意識の向上と安全安心な地域づくりに全力を挙げて取り組んでいく所存であります。私の発表項目は以上であります。




記者質問:新型コロナウイルスにかかる対応(県主催行事等)

(幹事社)

 発表項目について質問のある社、お願いいたします。

(記者)

 コロナ関係で、イベント関係でお伺いしたいんですけれども、先週末の県のイベント、三つほど中止されたと思うんですけれども、今週末ですとか直近のイベントについて何か決まっていることというのはありますでしょうか。

(知事)

 リストがございますが。2月26日、経済産業部主催で、「働き方改革取組企業表彰、基調講演」、あざれあ大ホール、予定人員は200人です。また、2月25日から26日にかけまして、健康福祉部、「災害医療従事者研修」、グランシップで災害時の対応についての研修、参加予定者は120名ですが、これも中止であります。また、2月29日、文化・観光部主催の「0歳から入れる親子クラシックコンサートin裾野」ということで、未就学児対象のコンサート、裾野市と共催いたしますけれども、900人の入場者を予定しておりました。裾野市民文化センターにおける催しございましたけれども、これも中止であります。3月に入りますと、3月1日、経済産業部が「沼津技術専門校テクノフェア」で行います、ものづくりの面白さや楽しさを体験等してもらうイベント、800名を予定しておりましたが、会場は沼津技術専門校でありますが、800名、これも中止であります。3月1日、がんセンターが主催いたします、静岡がんセンター研究所における認定看護師の資質向上の研修、これ100名を予定しておりましたけど、これも中止です。3月7日、やはり静岡がんセンターが主催で、静岡がんセンター研究所における、がん医療の発展に寄与することを目的に、国内外の医療、健康産業関係者を招聘(しょうへい)して開催する講演会、200名を予定しておりましたがこれも中止であります。その他ございますけれども、また表にして、お配りしたと存じます。よろしいですね。はい、以上です。

(記者)

 分かりました、ありがとうございました。

(幹事社)

 他、質問ある方いらっしゃいますか。

(記者)

 新型コロナウイルス関連で5点ぐらいお伺いしたいんですけども、一つ一つずつお伺いします。まず、この新型コロナウイルスの情報公開をめぐってのあり方、これ当初、ある自治体では国籍だとか、そこにとどめた発表の仕方について、その住民から非難が相次いで後から公開という形になりましたけど、まず知事にお尋ねします。この情報公開のあり方、万が一出た場合に備えての情報公開のあり方について、ちょっと教えていただけますでしょうか。

(知事)

 はい。目下のところ患者は県内で出ていないということでございますので、もし、患者が出た場合は対策本部を開催いたしまして、しかるべく公表するということになります。従いまして、特段隠すべきことはないということがございますが。例えばそうですね、その公表が難しい件となりますと、クルーズ船から受け入れた患者はどの県の出身者かとかですね。これは、個人の情報保護の観点から、あるいは、クルーズ船から受けた患者に家族がいるのかといったようなことですね。これも個人の情報保護の観点から、公表は差し控えさせていただいております。しかし、厚生労働省からのご依頼で、合計14人の方をお受けしたということはここで公表したとおりです。そのうち、現在3人の方が完治されてございます。こうした形で、皆さま方がご心配のないように、公表を申し上げるというのがわれわれの姿勢であります。

(記者)

 ありがとうございます。14人の方のうち3人が退院されたということにされたということですね。分かりました。あと、これ以上受け入れということは特段入ってない。

(知事)

 入っていません。

(記者)

 入ってないということですね。分かりました。あとクルーズ船をめぐってなんですけれども、受け入れた件、これ具体的に言うと、愛媛そして徳島が昨日の会見で、何人県に入ってきてるのかっていう情報が、厚生労働省から遅れたということを指摘されてました。これは愛媛県知事ですけども。今現状、そのクルーズ船から何人の方が静岡県内に入ったとか、そういった情報についてはお持ちでしょうか。

(知事)

 私は聞かされておりませんけれども、入ってますか。どうぞ。

(疾病対策課 後藤課長)

 こんにちは。今のお話はクルーズ船を2月19、20、21日に下船された方というお話ですか。それは県内に入って、帰ってこられています。




記者質問:新型コロナウイルスにかかる対応(県主催行事等)

(記者)

 人数については把握されてますか。

(疾病対策課 後藤課長)

 把握しています。

(記者)

 何人でしょうか。

(疾病対策課 後藤課長)

 申し上げていいかどうかという判断は、国からは県が独自に判断して良いってことですので、申し上げてます。28名と聞いております。

(記者)

 28人。その方々については、自治体によってはPCRの検査を念のためとるというところもありますけども、静岡県の方針としてはどうでしょうか。

(疾病対策課 後藤課長)

 すでに下船時にPCR全て陰性と聞いておりますので、あと2週間の健康観察ですね。体温を朝晩計るとか、症状がないかどうかを確認して、定期的に各担当の保健所が確認をしていますし、もし何かありました場合には、すぐ保健所や国の方に連絡していただくことになっております。また、2週間の間は不要不急の外出を避けることになっておりますし、マスクを着用することになっておりますので、今のところきちっと健康状態を把握できていますので、その必要性はないと考えています。

(記者)

 県が独自に検査をするということは、これ何でこんな質問してるかというと、下船後に新たに感染が分かった方、日本人そして海外の方もいらっしゃるということを念頭に置いて伺ってるんですけども、どうでしょうか。

(疾病対策課 後藤課長)

 はい、先ほど申し上げましたように、きちんと不要不急の外出を避ける、マスクを着用することで、周りに感染を広げる状況ではない、濃厚接触者がいないという状況ですし、下船時にPCRの結果陰性が確認されております。3点目はきちんと健康観察をしていますので、何か健康上の変化、感染を疑わすような症状が出た場合はすぐに対応できますので、現状ではしておりません。

(記者)

 28人の方が今静岡県内にいらっしゃると、19日に下船をして。

(疾病対策課 後藤課長)

 19、20、21日、3日間下船のタイミングがございました。その総合計になります。

(記者)

 分かりました。すみません、引き続いて学校の方針なんですけども、とある自治体では先生が感染した例等も明らかになってますけども、公立学校についてどういうふうにやってくださいという方針なりは、もう示されてるんでしょうか。いかがでしょうか。

(奈良健康福祉部参事)

 健康福祉部 奈良と申します。今のところはまだはっきりとしたことは示されておらないと思いますが、今後、教育委員会との相談は必要になっていくかと思います。以上でございます。

(記者)

 分かりました。続いて、医療機関数、指定感染症を受け入れる医療機関、10から増やす方向だというお話でしたけども、現状どこまで進んでますでしょうか。

(知事)

 これは、現在、指定医療機関以外で受け入れ可能な医療機関というものは、まず国の基準に基づけば、個室に入院できる設備を持って、感染症の診療が可能な医療機関ということです。それから、指定医療機関以外での受け入れが可能な施設の条件といたしまして、国の基準に基づきまして、個室に入院が可能であること、また入院患者が使用するトイレが他の患者さんと共同使用ではないということ等が挙げられてますが、現在、今ご質問の受け入れが可能であると回答した医療機関は、20医療機関から39病床が受け入れ可能であるという報告が、2月21日時点でできております。

(記者)

 10だから、新たに10医療機関がという理解でよろしいでしょうかね。で、30、ベット数は30ってことですか。

(疾病対策課 後藤課長)

 感染症指定医療機関が10ございますから、それ以外に、さっき知事がおっしゃった新たな病院が受け入れを可能であると回答していただいています。

(知事)

 そう、20の医療機関が。従って合計30ですね。30医療機関、そして20、新しく受け入れが可能であると回答していただきました医療機関が39病床、合計で受入可能だというのが2月21日段階での情報です。




記者質問:新型コロナウイルスにかかる対応(県主催行事等)

(記者)

 地域の医療機関によっては、本当に軽症の方まで来て診療がパンクしてるという病院、これが県外ですけどもあったりするんですけども、その点含めて、今これだけ、20の病院が準備してるということを踏まえて、ちょっと知事に県民に対して治療の方針だとか、ちょっと安心情報含めてメッセージ頂けますでしょうか。

(知事)

 そうですね。ともかく、繰り返しになりますけれども、新型コロナウイルスに効く薬がないということです。従って、予防以外にないと。その予防の方法は、丁寧な手洗い。それから、アルコール消毒、学校教育施設に入るとき。それから咳エチケット、口から口へといいますか、人から人への感染が強いと言われてますから、咳エチケットを徹底するということですね。それから、持病をお持ちの方、高齢の方、そうした方は重篤になりやすいということが分かっておりますので、その方たちはできる限り不要不急の集まりには出て行かないということ等で、特に妊娠されてる方もそうですね。今のところは、向こう1週間果たして山が越えられるかどうかということでありますし、中国でも、発生患者の数が、収束傾向にありますから、山を越えてると言ってる方もいると思いますけども、まだ日本ではそのように断定されてるわけではないので、向こう1週間が厚生労働省は山だと言っていますので、ここは、われわれも県主催のものは、イベントなど、先ほど申しましたように、中止してますように、皆さま方も、自主的な判断に任せますけれども、基本的にはインフルエンザのときと同様、予防の行動をしっかりとっていただきたいということでございます。

(記者)

 ありがとうございます。長くなってすみません、最後に1点なんですけども、経済への影響も大きいかと思うんですが、先般9万人を超える宿泊施設のキャンセルという発表がございましたけど、その後、最新の情報というのは入ってますでしょうか。

(知事)

 目下のところ、この9万人の発表が、私も頂いてる最新の情報ですけども、1人、担当者がいます。

(観光政策課 川口課長)

 はい、観光政策課長 川口です。過日、2月5日の段階で発表させていただいたんですけども、現在各観光地に対して継続調査を行っております。2月末日で一度締めて、4月のキャンセル状況も含めて、今現在は調査をしているということでございまして、発表については3月上旬考えております。以上でございます。

(記者)

 ありがとうございます。これに関してはもう1点だけ伺わせてください。既存の制度に新たな枠を設けて融資、要は経営が厳しい状況の企業に対してやってますけども、その他の検討事項ってございますでしょうか。

(杉山商工業局長)

 経済産業部商工業局長の杉山です。先週、国が決定した新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策に基づきまして、通常の保証とは別枠の緊急的な信用保証制度であるセーフティネット4号保証の指定を、先週金曜日、21日に梶山経済産業大臣宛に要請したところであります。以上です。

(記者)

 ありがとうございます。すみません長々と失礼しました。

(幹事社)

 他発表項目について質問のある方いらっしゃいますか。

(記者)

 コロナに関してなんですけれども、先ほど不要不急の外出を控えるようにという言葉もありましたが、その不要不急っていうのは、なかなか線引きがとても難しいかなとは思うんですけれども、知事が考えるその不要不急というのは具体的にどのようなものを指すのか教えていただきたいです。

(知事)

 そうですね。休みだからデパートに行ってご飯でも食べましょうかとか、あるいは映画でも観にいきましょうかとか、そうしたことは必ずしも今しなくてもいいことだと思いますが、こうしたところは、県民、市民、町民の方たちは、独自に十分判断できる能力を持たれているというふうに思っております。

(記者)

 ありがとうございます。あと1点もし分かれば教えていただきたいんですけれども、クルーズ船や帰国者以外で、国内で150人近い感染者が確認されていると思うんですけれども、その感染者が県内に立ち寄ったとか、入ってるなどの情報とか報告ってあったりしますか。

(知事)

 私は受けておりません。受けていますか。(受けていません。)

(記者)

 ありがとうございます。




幹事社質問:リニア中央新幹線、新型コロナウイルス

(幹事社)

 発表項目で質問のある方いらっしゃいますでしょうか。それでは幹事社質問に入らさせていただきます。2点あります。まず1点目、リニア中央新幹線についてです。JR東海から、リニア中央新幹線の工事によって中下流域に影響が出た場合の補償の話を直接市町にする意向が示されましたが、この説明会に期待することと、市町の調整状況を教えてください。2点目、新型コロナになります。新型コロナウイルスについて、現在承知されている県内の患者数について教えてください。また、厚労省から感染者の病室の確保に努めるよう通達があったと伺ってます。現在の指定医療機関以外での受け入れについても検討されていますでしょうか。先ほどと、被りますね。リニアの点でお願いします。

リニア中央新幹線

(知事)

 まずリニアに絡み、市町に、今日は織部局長が同席しておりますけれども、この件につきまして、市町に問い合わせたところ、市町からはこれまでどおり県を窓口として受け、市町に伝達していただければよいというご意見を全員から頂いてるとのことでございました。従って、補償に関するJR東海の説明につきましては、直接市町に説明するのではなく、これまでどおり県が窓口となって説明を受けて、県から市町に伝達することといたし、この旨を国交省に伝えたところであります。若干その背景を申し上げますと、リニア中央新幹線工事に関する最大の問題は水問題です。この水問題は影響を回避することが大前提になっております。水資源や中下流域の地下水への影響については、現在、県の専門部会において影響の程度、また回避方法を議論しているところでもありまして、このような段階におきまして、今回のように補償の話だけを取り上げるのは、議論の順序としては、適切でないということでございます。また、補償の件に関しましては、JR東海の発言が独り歩きした感がございます。その結果、皆さまにいろいろな憶測、また心配をかけているところであります。よって発言の中身を明確にしてもらうことが重要でございまして、そのために聞くだけということであるならば、協議や意見交換する必要はない。わざわざ全市町が集まって説明を受けるようなものではないということでございました。従って、県が窓口となって説明を受け、県から市町に伝達するということにしたものであります。

 この件に関して、若干補足しますと、宇野副社長ならびに金子社長からも関連した発言がございます。こうしたものは、必ずしも全部統一された見解になっているとも見受けられないので、明確に文書としてまとめられる必要があるんじゃないかと思っております。それからもう1点申し上げるならば、水の問題はもちろん本県にとって最大の問題でありますけれども、トンネルを掘れば必ず水が出ます。そうしたことは、全体八十数パーセントがトンネルである、このリニア新幹線各地で似たようなことが起こっておりますので、本県のみに適用するっていうのはおかしいとも私は考えております。全てのものに同じように適用されるべき筋のものであると。今泣き寝入りされてるところもありますから、そうしたところが、今度の文書によって、それにのっとった形で方針を示されたら、それに応じた形での対応がとれるようにするべきではないかというのが私の考えであります。以上です。

新型コロナウイルス

 二つ目の質問に対しては、さっき答えたとおりでありますが、若干補足いたしますと、指定医療機関以外については先ほど申し上げましたが、その他の帰国者とか接触者相談センターの問い合わせ件数についても、2月24日までの集計では、596件となっております。特に私ども相談センターを24時間対応に拡充したのが2月18日でしたが、それ以降は173件の問い合わせになっております。数字的にはこれが補足的なことになります。よろしいでしょうか。

(幹事社)

 はい。幹事社質問について質問がある社、お願いいたします。

(記者)

 先ほどの596件についてお伺いしたいんですけども、分析はこれからだと思うんですけれども、多くの質問なり相談っていうのはどういう内容が多いんでしょうか、分かれば教えてください。

(知事)

 多くの質問内容は、発熱が続いているので不安である。どこで検査ができますか。中国への滞在歴はありませんけれども、風邪のような症状が続いています。どこの医療機関へ行けばいいのか、といった質問が多いということであります。

(記者)

 ありがとうございました。

(知事)

 検査体制の強化について申し上げますと、現在、県環境衛生科学研究所ならびに静岡市と、浜松市の衛生研究所の3カ所で検査が可能であります。感染疑い患者の増加に備えまして、県内の検査体制が整っている医療機関へ検査実施の意向調査を行ったところ、県内の病院から検査実施の申し出がございました。民間企業につきましては、一般社団法人日本衛生検査所協会を通じて検査実施の意向調査を実施しており、本県では一つの民間衛生検査機関が意向を示していると聞いております。以上、補足情報でございました。

(記者)

 検査強化の話なんですけれども、現在検査しているのが75件ということなんですけども、これから増加することも、増えてくるかというふうに思うんですけれども、県のその限度といいますか、どれぐらいまでだったら適正に検査がスケジュールどおりこなせるというような基準といいますか、目安といいますか、そういったものっていうのはあるんでしょうか。

(疾病対策課 後藤課長)

 先ほど3施設、県内にあると言いましたけれども、患者様お一人から、咽頭ぬぐい液もしくは鼻の鼻咽頭ぬぐい液は確実に取れると思いますけれども、検出率が高いというのは、痰(たん)といわれています。ですので、一人の患者様から二つの検体、鼻かのどのつば、ぬぐい液プラス痰(たん)と、2検体までは検査するというふうに仮定しますと、1日最大52件検査できると聞いております。あと、お一人が一つの検体、痰(たん)だけでありますとか、咽頭もしくは鼻の奥のぬぐい液だけということであれば、その倍の人数、104名までできるというふうに、想定、理屈上はそうなっています。

(記者)

 そうすると現状ですと、今の増加、来る人の数からすれば、現状では賄えるというか、足りるというか、そういった認識ということでよろしいでしょうか。

(疾病対策課 後藤課長)

 はい、現状では足りると思っていますし、あと、どういった方に検査をするかということも、国が今日閣議決定等で絞り込んでいく、例えば10症例、肺炎の重い方を優先的に調べるとか、そういった国の基準によっても対象者は変わってまいりますので、それを見ながら検討したいと思っております。

(記者)

 ありがとうございました。




幹事社質問:新型コロナウイルス、リニア中央新幹線

(記者)

 3の公的な保健所とか検査機関プラス民間が意向を示しているというのは、どういうふうに理解すればよろしいんでしょうか。

(疾病対策課 後藤課長)

 はい。先週に県内の医療機関、もしくは検査機関に関しまして、PCRの検査ができる機械を持っているところであれば、国が新型コロナウイルスのPCR検査のキットっていうか試薬を、無料で送ると言った調査がありまして、先ほど知事がおっしゃったように、医療機関、今のところ二つの医療機関がその検査のキットを受けることを希望する。民間の検査会社も1社が希望しているというふうに聞いています。

(記者)

 今3の機関で判定をしてるけども、この先プラス新たに二つの医療機関と一つの民間の検査機関、合わせて三つが増える予定だということですが、これいつまでにとか見通しございます。

(疾病対策課 後藤課長)

 まだ、国からの検査試薬が着いたという連絡は聞いてませんので、今後、確認していきますけども、今のところまだその三つの団体様からは、検査ができるようになったと聞いておりません。

(記者)

 あと、三つのすでにできる検査体制の保健所、環境衛生研究所という所ですけども、要は陽性の判定っていうのは厚労省に送って判定、現在もしているのでしょうか。それとも、その検査機関だけで判定ができるようになっているのでしょうか。どうでしょうか。

(疾病対策課 後藤課長)

 はい、先週かその前の週から、検査機関単独で判定できています。

(記者)

 ありがとうございます。

リニア中央新幹線

(記者)

 市町が今回直接会談を断ったことに対する知事の所感と、ちょっと個人的なんですが、議論を一つ一つつぶしていくためにも、今回会ってもよかったのかなっていうのが、知事は工事できる場所から工事すればいいというお考えだったので、今回そういう考えがあるのかなって少し思っていたんですけど。知事自体、市町を説得するとか、そういったことっていうのは考えてますか。

(知事)

 いいえ、市町から丁寧にお聞きしまして、そしてどういうように返事するのがいいかということについてもまとめて、そして、先ほど申しました中身を国交省に送ったんですか。もう送ってございます。市町の意向もそういう補償内容について今聞くよりも、影響の回避が中心だと。だから聞くには及ばないということで、その旨を回答したということでございます。

(記者)

 その回答内容に対して、知事としては残念なのか、残念じゃないのかっていうのは。

(知事)

 いえ、思っていません。まずはやはり補償について、いわゆる30年補償をさらに延ばすのか、あるいは請願期間1年とされたものを延ばすのか、これも明らかになってなかったし、それからまた補償をするについて、その因果関係を誰が証明するのか。そして、請願期間を無制限というけれども、補償期間は30年ですから、30年後に影響が出てくるということも地下水の場合にはありますから。ですから、そうしたこといろいろと疑問がたくさん出てきます。こうしたことについて、言い出したのはJR東海さんですから、それを文書にまとめて、見解をしっかりと誰にも分かるようにしていただきたいというふうに思っております。私は、この件は明確に国交省にも申し上げるつもりでありますし、また、うちの幹部と国交省ならびにJR東海さんが一緒に話する機会もございますから、そうしたときに伝えてもらおうと思っております。文書で補償に関わる現在の見解を公表していただくというのが一番、これに関する心配とかいろんな憶測を払拭(ふっしょく)する、一番いい方法だと思っております。

(記者)

 文章を作った場合、直接回覧っていうのはあり得るんですか。

(知事)

 この文章見てからですね、これは。

(記者)

 ありがとうございます。




記者質問:雨畑川の問題

(記者)

 先週末、山梨県が発表しましたけども、雨畑川で、過去5年間ぐらいコンクリートくずが捨てられてきたと。その流出したコンクリートくずの量が5000トンに迫る量だったということで、非常に地元の釣り団体とか、漁協が重く受け止めてるんですけれども、雨畑川の下流には富士川があって静岡県があると。このことに関して、静岡県がどのように受け止めていて、何かこう、対処というか、そういったことをやるお考えがあるのかというのが質問です。

(知事)

 けしからん話ですね。ですから清流を汚すということはしてはならないと。しかも違法であるということは、さらにこれは責められるべきことだと思っております。雨畑は、堆砂が9割ぐらい、目分量ですけども、ダムを埋めてますので、これが大雨になると流出すると。それが濁りの原因になってるっていうことは、ほぼ確実です。だからなるべく早く、また堆砂を除去しなくちゃいけないし、ましてやそういうコンクリートを違法に捨てるといったことはあってはならない。この件については、山梨県側と今現在うちの窓口は、中平局長は今日来ておりますか。やってますので、現在これについて、どういう対応をすることになってるのか。現時点でのことで、中平さんお願いします。

(中平水産業局長)

 水産業局長の中平でございます。まず、ご質問のコンクリ片の件でございますけれども、その件に関しましては、まず合同調査のときに一応検査はして、問題はなかったと、一応問題のあるような物質は出てこなかったというのは確認をしてるということになります。それから、今お話ありました、堆砂の処理の問題につきましては、静岡市清水区の会社と、今調整を進めているところでございまして、何とか静岡県も、その堆砂の処理に協力できるような体制ができればというふうに、今現在調整をしているところでございます。以上でございます。

(記者)

 合同調査の結果、雨畑川で、有害な物質が検出されなかったということだと思うんですけども、例えば過去さかのぼってどうだったのかっていうことを、なかなか検証することができない状況にあるのかなというふうに思うんですよね。河川とか海で、その生物への影響をどのように調べるのかというのをちょっとお聞きしたいなと思います。地元の人によると、雨畑ダム周辺が地元でごみ捨て場になってたんじゃないかと、最終処分場になっていたんじゃないかというような話もある中で、非常に危惧する方が、サクラエビ業者も含めて多いものですから、生物への影響という点において何かこう、お考えになってることがございましたらお願いします。

(中平水産業局長)

 生物への影響につきましては、いずれにしても今、森は海の恋人委員会も立ち上げまして、その中で、森のいろんな栄養分も含めましてどういうような影響が、海に及ぼすのかということを、現在、モデルを作ってやっていこうということで調査を進めておりますので、その中でしっかりと検証していくことになるのかなというふうに考えております。以上でございます。

(知事)

 ちょっと補足しますとね、水は循環してる、川を通して。そして雨畑が、言ってみれば最終処分場というのはちょっと言い方がどうかと思いますけれども、ともかく放置されてきて、そして、これが、見てみればすぐ分かりますけれども、上は崩れてるし、どんどんこれを除去しなければ、ますますひどい状況になっていくということですから。そしてそれが濁りを生んでるってことも、目で見て分かります。濁りを生めば、これは湾に注げば、濁りのために光が入ってこないので、植物プランクトンは光合成ができませんから、そうすると植物プランクトンを餌にしてる動物プランクトンが生きられないということで、確実に影響が出るだろうと。ただ、こういう教科書的知識で言うところのこととは別に、森は海の恋人という、このところに結集していただいてる先生方に、しっかりこのあたりのところの調査をしていただき、モデルを作っていただいて、調査をしていただいて、本来どうあるべきかというところに戻していきたいと思ってるわけです。差し当たって、放置するわけにいかないので、現在のこの堆砂については、関係会社が持ち運びたいと、だけど持ち運び場所がないということだったので。それなら、一番近いのは本県ですから、何とか協力しようということで、今詰めの交渉といいますか、詰めのいろいろな協議を中平君が中心になって、関係会社とやっていると。間もなくその結果は出るんじゃないかと。そうすると、どこにどういう形で運んでいくかということで、原因の除去を一歩一歩やっていこうということも併せて、研究会は別にやっていくつもりでいるということであります。

(記者)

 最後です。今のご説明の中で、そうするとその堆砂を、堤防等で受け入れるような方向で実務上も、もう調整なさってるということということで。

(知事)

 そうです。それ以外に差し当たってわれわれは提供できるところがありません。ただ、どういう土砂なのかという、これきちっと成分を見ていただかないといけないので、そうしたことは当然、会社の方でやるべき仕事だと思います。これが使えるのか使えないのかってこともございますから、それを見ていただき、それからどのぐらいの量、どこに受け入れることができるのかと、こうしたこともこちらはこちらで、中平君を中心に漁業者と、あるいは市町と、堤防が必要だとかあるいは盛り土が必要だとかというところがありますので、これを全部積算していって、そこに運んでいくような、そういうことを前提にした今、協議をしているということであります。よろしいでしょうか。




記者質問:新型コロナウイルス

(記者)

 ごめんなさい、コロナの補足で課長に伺った方がいいかもしれないですけど、いいですか。75人はみんな相談センターからつないだという理解でいいんでしょうか。それとも医療機関独自で出してるところもあるのでしょうか。

(疾病対策課 後藤課長)

 多分、半分ぐらいずつで、医療機関から、重症な肺炎で、原因がはっきりしないといった方が一番多いと聞いています。

(記者)

 正確な数字じゃないけども、半分ぐらいが相談センターで、半分ぐらいが医療機関同士でということで。

(疾病対策課 後藤課長)

 今、医療機関から相談センターを経てという場合もございますので、今、集計中というか詳しい分析をしているところでございます。

(記者)

 現状その検査に懸念する事項、要はあまりにも増えるとか、ちょっと疑わしい人でも疑って診察に行く傾向、これ他県とか静岡でも聞いてますけども、それについては大丈夫でしょうか。要はすごく軽症の方が殺到してしまって、医療圏ごとの受診体制のパンクにつながっていかないかという懸念はございますでしょうか。

(疾病対策課 後藤課長)

 現状、先週末の時点ではそれほど帰国者・接触者外来が殺到しているというのは聞いておりませんけれども、今後また、確認していきたいと思っております。

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